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自律神経失調症の対処法
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 精神疾患・心の病の対処法

■うつ病
■不安障害(恐怖症・強迫性障害・パニック障害・全般性不安障害・ストレス障害)
■睡眠障害(不眠症) ■自律神経失調症
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■自律神経失調症
自律神経失調症とは,不規則な生活や習慣などにより,自律神経のバランスが乱れるためにおこる様々な身体の不調のことです。

この自律神経とは,心臓を動かしたり汗をかいたり,無意識的にからだの働きをコントロールする神経のことです。

自律神経には,活動する神経といわれる『交感神経』と,休む神経といわれる『副交感神経』の2種類から成り立っています。

2種類の神経がお互いにバランスをとりあって身体の内部環境の「ホメオスターシス(生体の恒常状態を維持する機能)」をになっており,からだをスムーズに働かせるために,この2つの神経が,お互いにバランスをとりあっています。
*参考文献 自分で治す女性の自律神経失調症 』 主婦と生活社、大森 啓吉  
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自律神経失調症の分類


■自律神経失調症の分類

  • ・本能性自律神経失調症
  • 生まれつき「自律神経」の調節機能が乱れやすい体質で,いつもめまいや肩こり,だるいなどのからだの不調を訴えており,虚弱体質や低血圧に悩んでいます。
  • ・神経症型自律神経失調症
  • 「自律神経」の機能に異常がないのに,不安や恐怖などの心理的要因が強いために,「自律神経」に変調をきたし,不定愁訴(原因不明の不快な症状)があらわれます。
  • 自分の身体の変調に敏感な性格で,日常のささいなことを気にしてしまう人に多く見られます。
  • ・心身症型自律神経失調症
  • 日常生活の心身のストレスが原因で発症し,心と身体の両面に症状がでます。
  • 「自律神経失調症」と診断される患者さんの約半数はこのタイプです。
  • この症状の性格傾向としては,周囲の人たちに気を使い過ぎて自分の感情を抑えてしまう「過剰適応タイプ」の人に多く見られます。
  • ・抑うつタイ型自律神経失調症
  • 慢性的なストレスなどから,うつ状態になり,「自律神経」に変調をきたします。
  • 主症状としては,疲労感・倦怠感・不眠・食欲不振などがあげられます。
  • うつ病でも,精神症状が隠されて,頭痛・腹痛などの身体症状を訴える「仮面うつ病」としてあらわれる場合があります。
  • 性格傾向としては,几帳面・完全主義・執着心の強い人・気分が沈みがちな人に多く見られます。 
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自律神経の働きと感情の変化


■自律神経と感情の変化

  • ・平穏,休息
  • 交感神経と副交感神経のバランスが取れている状態
  • ・持続的な不安,緊張,怒り,興奮
  • 交感神経と副交感神経がバラバラに興奮した状態
  • ・驚き,突然の恐怖,激しい怒り
  • 交感神経の極度な興奮状態
  • ・失望,抑うつ状態,憂うつ,悲哀,疲弊状態
  • 交感神経と副交感神経とも働きが抑制された状態

  •   

自律神経失調症の不快症状


■自律神経失調症の不快症状

症状としては,全身症状や部位別症状,心の症状が重なりあってでたり,単独ででたり,突然あらわれたり消えたり,何度も繰り返されたりします。
症状は多種多様で個人差が大きく,あらわれかたも人によって異なります。


  • ・気が落ち込む
  • ・不安感がある
  • ・イライラ感
  • ・記憶力・注意力の低下
  • ・動悸が激しい,胸痛,立ちくらみ
  • 疲れやすい,からだがだるい
  • ・無気力,脱力感がある
  • ・憂うつ感
  • ・よく眠れない,寝起きが悪い
  • ・フラフラする,めまいがする
  • ・食欲不振
  • ・頭痛,頭重
  • ・息が吸いにくい
  • ・皮膚の乾燥,かゆみ,多汗
  • ・吐き気,便秘,下痢
  • ・月経痛
  • ・肩こり,腰痛,首の痛み,背中の痛み
  • ・眼精疲労,ドライアイ
  • ・のどの渇き
  • ・手のしびれ,痛み
  • ・頻尿,残尿
  • ・足の冷え,しびれ,ほてり
  • ・耳鳴り

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ストレスに関係する疾患
自律神経失調症があらわれる器質的な疾患


■ストレスに関係する疾患

人間は,自分を守るために生体防御機構が働き,健康を維持しようとしています。
しかし,こころやからだに適応できる限度以上のストレスがかかると,こころやからだに様々な変化を生じ病気に至ります。
人間のこころとからだは密接に関連しているため、心理社会的ストレッサーは身体疾患の発症と関連を持つと考えられています。このような疾患には,次のようなものがあります。

  • ・ 循環器系の病気(高血圧・低血圧・不整脈・動脈硬化・狭心症・心筋梗塞など)
    ・ 消化器系の病気(胃炎・胃潰瘍・胃がん・大腸がん・下痢・便秘・慢性膵炎など)
    ・ 呼吸器系の病気(過換気症候群・喘息など)
    ・ 内分泌・代謝系の病気(糖尿病・バセドウ病・摂食障害など)
    ・ 神経・筋肉系の病気(偏頭痛・書痙・自律神経失調症)
    ・ 皮膚科系の病気(慢性じんましん・アトピー性皮膚炎・円形脱毛症など)
    ・ 婦人科系の病気(月経前症候群・更年期障害など)
  • ・ 血液の病気(貧血・多血症など)
  • ・ 精神の病気(うつ病など)
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ストレス耐性の弱い人(ストレスにたえることのできる力の弱い人)


■ストレス耐性の弱い人(ストレスにたえることのできる力の弱い人)

  • ①神経質
    ②几帳面
    ③完全主義
    ④執着心が強い
    ⑤気持ちや感情を強く抑制する
    ⑥マイナス思考が強い
    ⑦気分が落ち込みやすい
 
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ストレスに影響されやすい性格のパターン


ストレスに影響されやすい性格のパターン

自律神経失調症が原因の心身症は,社会生活のストレスによる「現実心身症」と,ストレスを受けやすい性格自体による「性格心身症」があります。
またストレスに耐えることのできる力(ストレス耐性)が弱い人が「自律神経失調症」になりやすいといえます。

ストレスの受け止め方や処理方法によって,不快な症状を改善することやストレス自身を軽減できます。
自分自身が受けているストレスを把握すれば,「自律神経」のバランスを保てます。

*心身症とは,胃潰瘍,過敏性腸症候群,気管支喘息,円形脱毛症,顎関節症などの現代病があげられます。

  • ①過剰適応タイプ

  • 人から頼まれると嫌と言えず,人間関係でいやなことがあっても,周囲の人たちに気を使いすぎ,自分の気持ちや感情を抑えてしまい自分の意見を伝えることができないで,他人の都合にあわせてしまうタイプ。

    ②依存心の強いタイプ

  • 幼少時に,過干渉や過保護に育てられ,親離れできなくなった人に多く,周りの人たちに依存してしまうタイプ。
    周りの人たちに依存できなかったり,責任を持った行動をしなければならなくなったりした場合に,それが大きなストレスとなります。

  • ③自己中心的なタイプ

  • 周りの人たちの気持ちや感情を考えず,自己中心的に行動してしまったり,自分の感情を把握できずにイライラしたりするタイプ。

    ④他人と信頼関係が築けないタイプ

  • 幼少時に愛情を十分に受けられずに育つと,大人になってからも他人との信頼関係をうまく築ず,対人関係がスムーズにいかないためにストレスを受けるタイプ。

    ⑤心理的に常に駆り立てられているタイプ

  • 幼少時に,いつも親から「勉強しなさい」「頑張りなさい」と言われて育てられた結果,活動的で熱心に物事に取り組むが,落ち着きがなく,時間に追われ,う競争心の強いタイプで,常に緊張しており,それがストレスになるタイプ。 

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自律神経失調症の治療

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■自律神経失調症の治療

心療内科などで,投薬の治療とあわせて,カウンセリングにおいて,ストレスの軽減や,リラックスのための心理療法がおこなわれます。
 

自律神経失調症での薬物療法


■自律神経失調症での薬物療法

●主に処方される薬剤

  • ・抗不安薬
  • 不安感や心身の緊張を緩和し,自律神経の働きを安定させます
  • ・抗うつ剤
  • うつ状態を改善し,気分を高めます
  •  三環系抗うつ剤
  •  四環系抗うつ剤
  •  SSRI
  •  その他
  • ・睡眠薬
  • 不眠を改善します
  • ・自律神経調整薬
  • 本能性自律神経失調症や更年期障害に処方されます
  • ・β-遮断薬
  • 交感神経の興奮を抑え,動悸や緊張を緩和します
  • ・漢方薬も使われます


*詳しくは医療機関でご確認ください。  
 
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心理療法(心理テスト)

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■心理療法(心理テスト)

カウンセリングにおいて,ストレスの軽減や,リラックスのための心理療法がおこなわれます。
先ずは,自分自身の性格や自律神経の状態を,心理テストで調べてみましょう。
自分自身が受けているストレスの状態をできる限り把握して,そのストレスの受け止め方や処理方法を学んで,自律神経のバランスを保っていきましょう。


●心理テスト
  各項目をクリックしますと各テストが受けられます。


心理療法(自律訓練法)

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心理療法(自律訓練法)

自律訓練法は,ドイツのJ.Hシュルツによって1932年に開発されたもので,ストレスを解消して不安や緊張をほぐし,筋肉を弛緩させ自律神経の働きのバランスを整え,内蔵機能を高める効果があります。
この自律訓練法を習得しておけば,こうした問題の相当部分が解決できるようになります。

現在では,各地の病院の心療内科でもっともよく行われている自律神経失調症の心理療法の一つです。また,健康な人のリラクセーション技法としても効果が認められています。
身につくと,いつでも,どこでも,短時間でリラックスすることができます。

自律訓練法の解説はこちら
 
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心理療法(認知療法)


心理療法
(認知療法)

自律神経失調症は,社会生活のストレスに耐えることのできる力(ストレス耐性)が弱い人が「自律神経失調症」になりやすいといえます。

ストレスの受け止め方や処理方法によって,不快な症状を改善することやストレス自身を軽減できます。

自分自身が受けているストレスを把握し,自分の「心のくせ」や思考のパターンを知り,それをより柔軟性の高いものに変化させていくことで,気分の改善を図ったり,社会への適応性を高めたりすることにより,「自律神経」のバランスを保てるようになります。

そのための方法として認知療法があります。

知療法とは,自分の「心のくせ」や思考のパターンを知り,それをより柔軟性の高いものに変化させていくことで,気分の改善を図ったり,社会への適応性を高めたりする方法です。

たとえば,落ち込んで憂うつになったり,感情が不安定になったりして,つらく苦しい「感情」がわき起こってきたときに,知らず知らずのうちに頭の中をかけめぐっている「考え」に注目することによって,そのような自分を苦しめている憂うつ,不安などの「感情」を和らげようとする心理療法です。

認知療法ではこの「考え」の部分を「認知」と呼んでいます。
人にはその人特有の物事のとらえ方(認知のパターン)があって,それが感情のコントロールに影響を及ぼしています。例えば,いつもネガティブな考え方をしている人は,憂うつな気分に悩まされることになります。

憂うつになったり,感情が不安定なため社会にうまく適応できない人のなかには,歪んだ物のとらえ方(認知の歪み)をしていることが原因と考えられる場合が多くあります。

自分の「認知の歪み」のパターン(心のくせ)を知り,それを修正したり,柔軟性の高いものに変化させたりできれば,気分をよくしたり,自分の感情をコントロールしたりすることに役立ちます。

認知療法は認知行動療法と並んでその有効性が実証されている数少ない心理療法のうちの一つで,最近特に注目されています。

認知療法の解説はこちら 

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心理療法(イメージ療法)

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心理療法(イメージ療法)

人間のイメージというものが,「治癒力」としての効力があることがわかっています。
イメージは脳で作られ,体はそのイメージに従って動きます。

「病気はよくなる」という強いイメージを「潜在意識」に植えつければ,体もその方向に向かって働き,逆にマイナス思考,悲観的な考えていると体もそのようになってしまいます。

イメージは右脳でつくられ,左脳はそのイメージの現実化に向けて働きます。
イメージが「運動神経系」に働けば,体の動きに影響を及ぼします。スポーツ選手は,実際の試合でイメージどおりに動けるように「イメージトレーニング」を行います。

イメージの力が「免疫系や自律神経系」に働けば,体の諸器官の働きに影響を与え,病気の回復にも大きな力を及ぼします。


病気の回復には,最終的には本人の意思・気力がものをいいます。
私たちは自分の中に持っている治癒力に,もっと目を向けるべきでしょう。


■カウンセリングによるイメージ療法

イメージを強く潜在意識に焼き付けることで,潜在意識はそのイメージを実現させようと働き始めます。イメージによって,本人でさえも気づいていないような,こころの働きをうまく表現することができ,いきいきとした体験が得られやすくなります。

実際には,心の中に浮かんでくるイメージを語ってもらい,それによって悩みを解消していくのを助ける方法です。危険なものから逃げたい思いや,こうありたいという願望をイメージの世界で体験すると,現実の日常生活においても生かしていくことができやすくなります。

セルフイメージ療法の解説はこちら
 

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つらい症状の治し方


■つらい症状の治し方

自分自身でできる,自律神経失調症のつらい症状の治し方がいろいろあります。

詳しくは,下記書籍をご覧になるか,各参考ホームページを記載しておきますのでご覧ください。



  ●書籍: 『自分で治す女性の自律神経失調症 』 主婦と生活社、大森 啓吉

  ●参考ホームページ


  • 自律神経失調症
    精神科医の林公一先生の「心と脳の相談室」による自律神経失調症の解説



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